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日本人の7割は痔を持っていると言われています。
多くの人が痔の悩みを抱えて生活しています。しかし恥ずかしいからなどの理由で、
多くの人が治療を受けずに放置しているのです。
実際手術が必要な方はそれ程多くありません。
治療法は患者と十分に話し合い、決めていきます。基本的には日帰りで手術を行います。 |
日帰り手術
通常、麻酔は下半身が動かない脊椎麻酔で行うため、入院が必要でした。
当院では肛門周囲にのみ効く仙骨硬膜外麻酔で行い、術中は鎮静剤を使用しますので、
苦痛がなく快適です。
手術時間は30分程度、術後は回復室にて数時間休憩し、歩行で帰宅可能です。
費用は保険適応で3万円ぐらいです。
後遺症はほとんどありません!
現在の手術法は肛門周囲の筋肉を温存するため、肛門が狭窄したり、逆に緩くなったり
することはほとんどありません。
もしかしたら痔かな?と思ったら早めにお気軽にご相談ください。 |
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急性は、便秘の改善、軟膏の塗布など保存的治療で軽快しますが、
慢性化すると肛門狭窄を伴います。
肛門を広げる手術が必要です。(側方内括約筋切開術または皮膚弁移動術) |
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最も頻度の高い疾患です。歯状線を境に上方が内痔核、下方が外痔核といいます。
痔核の発生は長期にわたる排便時のいきみと肛門粘膜の下方移動により、
クッションの肛門支持組織が弛緩。そして肛門粘膜下の静脈叢がうっ血し、静脈瘤様に
変化したためと考えられている。
T度:出血のみ、脱出しない。
U度:排便時に脱出し、自然に還納する。
V度:用手的還納(指で押し込む)を要する。
W度:常に脱出している。
基本的にはT度、U度は保存的治療で改善しますが、V度、W度は
硬化療法(ジオン注入)、輪ゴム結さつ法、手術(半閉鎖式)が必要です。 |
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細菌が侵入し(一次口)、内外括約筋間にある肛門腺に初発感染巣として膿瘍を
形成して、多彩な方向に炎症が波及し、出口となった瘻口が二次口である。
瘻管がこれらを連結し痔瘻を構成する。
T型:皮下または粘膜下に存在。裂肛に合併しやすい。
U型:内外括約筋を瘻管が貫くタイプ。痔瘻の6割を占める。
V型:後方に一次口があり、炎症が波及し、坐骨直腸窩膿瘍を形成します。
U型を併発してる事が多く複雑なタイプです。
W型:ほとんどありません。
T型、後方U型は開放術式またはシートン法(瘻管に輪ゴムを通す)。
前方、側方U型は肛門変形を避けるため、括約筋温存術式、シートン法。
V型は基本的に筋肉充填術式で行い、肛門の変形を最小限にします。 |